2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとり句会:夏

肌ぬぎておとこ冥利の端居かな はだぬぎておとこみょうりのはしいかな 今どき軒端に床机出して夕涼み、なんて風情はとんと見かけなくなりましたね。 はつ夏や彼女の胸の薄さかな はつなつやかのじょのむねのうすさかな 午睡覚め犬、湾岸を看守せり ごすいさ…

ひとり句会:夏

笑い顔を思い出せずに月見草 わらいがおをおもいだせずにつきみそう きみ帰郷空豆茹でて待ち申す きみききょうそらまめゆでてまちもうす 蚕豆の莢に溢るる可愛さよ そらまめのさやにあふるるかわいさよ 天花粉赤子に戻りゆく我ぞ てんかふんあかごにもどりゆ…

ひとり句会:夏

父の日や薄きインテルに指切らる ちちのひやうすきインテルにゆびきられ wikipedia:インテル。 ままごとに猫と我とを昼寝させ ままごとにねことわれとをひるねさせ ままごとに呼びかけらるる金魚かな ままごとによびかけらるるきんぎょかな 子供にかかれば金…

ひとり句会:夏

蜜豆の豆よけている葦簀かげ みつまめのまめよけているよしずかげ よけているのはあとでゆっくり味わうため。子供か。 メロン食むや若きを悔やむ恋ばかり メロンはむやわかきをくやむこいばかり 悔やむほど若くない。

ひとり句会:夏

余花の身で揺れてしまえり路地の朝 よかのみでゆれてしまえりろじのあさ 「余花の身」か……そうなりたい、ひっそりと。 生温いトマトかむ歯の白さかな なまぬるいトマトかむはのしろさかな 羽田空港冷えた背越しに遠雷す エアポートひえたせごしにえんらいす …

ひとり句会:夏

咲く花も散る花びらも百日紅 さくはなもちるはなびらもさるすべり 浴衣飽く昨日今日明日回復期 ゆかたあくきのうきょうあすかいふくき もうすぐ「リハビリ」シリーズが始まるよ!(ホントかよ) 花火師や恋する耳は遠くなり はなびしやこいするみみはとおく…

ひとり句会:夏

五月晴れ恋は一句で捨ててよし さつきばれこいはいっくですててよし うろ覚えですが、コレ芭蕉が言ったんじゃなかったっけ?

ひとり句会:夏

長命の祖母呵々大笑夏ふとん ちょうめいのそふかかたいしょうなつふとん 「もうダメかも、喪服用意!」の号令が何度も掛かりながら、ばーちゃんまだまだ元気です。 たてよこに髪乱されて海南風 たてよこにかみみだされてかいなんぷう はつ恋はまだ消せもせず…

ひとり句会:夏

父と子の音程ずれし「夏は来ぬ」 ちちとこのおんていずれし「なつはきぬ」 【推敲】父と子の調子っぱずれ「夏は来ぬ」。 すれ違う樟脳の香や夏帽子 すれちがうしょうのうおのかやなつぼうし 「ラムネって何語?」彼女らの白き首 「ラムネってなにご?」かの…

ひとり句会:夏

花の名を覚えて忘れ百日紅 はなのなをおぼえてわすれさるすべり 花に名前をつける人+ポルノ映画のタイトルを考える人=素敵。 病床のながめるままにバナナ熟れ びょうしょうのながめるままにバナナうれ

ひとり句会:夏

言い訳のひとつもなくて籠枕 いいわけのひとつもなくてかごまくら 打ち笑い風に揺れおり芥子の花 うちわらいかぜにゆれおりけしのはな 会話止みアイスコーヒーぬるくなり かいわやみアイスコーヒーぬるくなり 目に青葉透けても見えぬこころかな めにあおばす…

ひとり句会:夏

山梔子の香や厚化粧まま夜半過ぐ くちなしのかやあつげしょうままやはんすぐ 夜匂うクチナシは厚化粧の女の匂いがする。 朝焼けて片目で笑う白い月 あさやけてかためでわらうしろいつき 天瓜粉でけさらんぱさらん飼いたがる てんかふんでけさらんぱさらんか…

ひとり句会:夏

早乙女は汐干の足の美しき さおとめはしおひのあしのうつくしき 季重ねじゃん!なので推敲後「早乙女は素足の脛の美しき」。久米仙人か! 夜濯の月に干したる産着かな よすすぎのつきにほしたるうぶぎかな 今「夜お洗濯」がナウでトレンディらしいですよ、お…

ひとり句会:夏

五月雨や聴き入るままに寝そびれて さみだれやききいるままにねそびれて さぁさぁ、夏の句が始まったよ。 蛇苺見つけてもぽつんひとりきり へびいちごみつけてもぽつんひとりきり