ひとり句会:夏
肌ぬぎておとこ冥利の端居かな
はだぬぎておとこみょうりのはしいかな
今どき軒端に床机出して夕涼み、なんて風情はとんと見かけなくなりましたね。
はつ夏や彼女の胸の薄さかな
はつなつやかのじょのむねのうすさかな
午睡覚め犬、湾岸を看守せり
ごすいさめいぬ、わんがんをかんしゅせり
枇杷の実の熟れる如くに恋をせり
びわのみのうれるごとくにこいをせり
秘せる恋なら無花果としたいところ、無花果は秋の季語なのです。
老鶯の覚えて忘れる恋歌よ
とうおうのおぼえてわすれるこいうたよ
江戸っ子を一盛りいくら三社祭
えどっこをひともりいくらさんじゃさい
夕まぐれすててこ似合う恋人よ
ゆうまぐれすててこにあうこいびとよ
ビバ!おっさん!