2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
艢綱を解けば男女に冬の波 ともづなをとけばだんじょにふゆのなみ モノクロ艶歌の世界。 昔男ありけり止まぬ咳をして むかしおとこありけりやまぬせきをして とっとと龍角散を飲むがいいです。 寝酒してからは無言で西東 ねざけしてからはむごんでにしひがし…
このごろは豆喰い切れず鬼やらい このごろはまめくいきれずおにやらい さすがにねぇ、喰えたもんじゃないです。○0粒も。 焚火囲いあちらとこちら二人称 たきびかこいあちらとこちらににんしょう 「焚火して呼びあう声や二人称」改メ。 かじかめる指折り数え…
風花というプレゼントあり睦月 かざばなというプレゼントありむつき 昨日のあられもない沈みっぷりから一転。 新雪にブーツ半分ほど埋まり しんせつにブーツはんぶんほどうまり 草色のコート拳を解かぬひと くさいろのコートこぶしをとかぬひと 半処女の胸の…
切り出せぬ話は胸に炭熾る きりだせぬはなしはむねにすみいこる 寒雷や寝て覚めて寝てまだ遠し かんらいやねてさめてねてまだとおし ひとたびに死を選ぶものあり寒鴉 ひとたびにしをえらぶものありかんがらす どうしようもない閉塞感……でも、ホントにダメな…
真夜中のコーヒー苦し冬の雨 まよなかのコーヒーにがしふゆのあめ 眠れないので。 友達と呼ぶあいまいさ時雨くる ともだちとよぶあいまいさしぐれくる 身のほどを知らぬ恋かも寒椿 みのほどをしらぬこいかもかんつばき セーターを目を閉じ抜ける暗夜かな セ…
誰が作りし雑煮あたためており夜半 たがつくりしぞうにあたためておりやはん 蕎麦と雑煮は関東風が好きです。 黙々と酒酌み交す五日かな もくもくとさけくみかわすいつかかな めでたさもそろそろ飽きがきて。 くちびるはヴァニラの匂い初寝覚 くちびるはヴァ…
煮ても焼いても食えぬ我が身ぞ初湯して にてもやいてもくえぬわがみぞはつゆして 本年もよろしくお願いいたします。 別れては御慶の声も憎きかな わかれてはぎょけいのこえもにくきかな たとえ別れても 大袈裟に咳してみたりひめはじめ おおげさにせきしてみ…