2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとり句会:冬

柚子湯して肩抱いているひとり風呂 ゆずゆしてかただいているひとりぶろ 夜冴えてロルカ読む手の冷えに冷え よるさえてロルカよむてのひえにひえ またぞろ夜乳房の林檎余らせて またぞろよるちぶさのりんごあまらせて てっちりを喰う痴話喧嘩果てて後 てっち…

ひとり句会:冬

ショール巻く昭和乙女の足早し ショールまくしょうわおとめのあしはやし 湯ざめしつ淡々悼句詠みにけり ゆざめしつたんたんとうくよみにけり あれ主の背中に似たり年の市 あれしゅうのせなかににたりとしのいち 片恋と片手袋の待ち合わせ かたこいとかたてぶ…

ひとり句会:冬

雪もよい隠れ遊びはさびしかり ゆきもよいかくれあそびはさびしかり 大人の遊びは、みなどこか寂しいもので。 木枯や手を繋ぐのも駄目といい こがらしやてをつなぐのもだめといい 寝がえりの足冷えており雪女 ねがえりのあしひえておりゆきおんな 「雪女」が…