ひとり句会:夏

余花の身で揺れてしまえり路地の朝
よかのみでゆれてしまえりろじのあさ
「余花の身」か……そうなりたい、ひっそりと。


生温いトマトかむ歯の白さかな
なまぬるいトマトかむはのしろさかな


羽田空港冷えた背越しに遠雷す
エアポートひえたせごしにえんらいす
誰の背が冷えているかは不問のこと。