2012-01-01から1年間の記事一覧

羽良上詠月に寄す。

羽良上詠月に寄す。 臆面なく愛だの口にして良夜おくめんなくあいだのくちにしてりょうや 末枯れを月の薄刃で削いでいるうらがれをつきのうすばでそいでいる 露のよやこよい名で呼び名で呼ばれつゆのよやこよいなでよびなでよばれ

IN THE BED

夏風邪の病牀にて。 病臥せる寝耳に光る露の玉びょうがせるねみみにひかるつゆのたま徒歩で出る救急口や鰯雲とほででるきゅうきゅうぐちやいわしぐも無花果を割る怖々のちから加減いちじくをわるこわごわのちからかげん秋の蚊がマンション九階を横切るあきの…

ひとり句会:夏

遠雷や吾は酔眸の淵を出るえんらいやあはすいほうのふちをでる

ひとり句会:夏

荒梅雨やひとを恋うての泪かなあらつゆやひとをこうてのなみだかな