2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとり句会:冬

短日や籠目籠目の籠のなか たんじつやかごめかごめのかごのなか 浮気句会にて。 麦蒔やどこからか風どこへ吹き むぎまきやどこからかかぜどこにふき 浮気句会にて。 風立ちて今日東では三の酉 かぜたちてきょうひがしではさんのとり 雑炊食う恋人の部屋東向…

ひとり句会:冬

おしなべて寝酒となりしヌーヴォかな おしなべてねざけになりしヌーヴォかな 短日や埠頭の犬の巻き尾かな たんじつやふとうのいぬのまきおかな 湯気の立つ散歩帰りや犬の尻 ゆげのたつさんぽがえりやいぬのしり 岡惚れも三年目なり酉の市 おかぼれもさんねん…

ひとり句会:冬

白橋やいざ手を切らん羽田まで はっきょうやいざてをきらん羽田まで 「切る」のがいちばんの思いやりってこともあるのです。 かぶら煮てひとりの夕餉つつましき かぶらにてひとりゆうげのつつましき 薄情な猫雲隠れ寒雀 はくじょうなねこくもがくれかんすず…

ひとり句会:冬

膝掛けは寸足らずなり独居かな ひざかけはすんたらずなりどっきょかな 浮気句会にて。 洗濯もの固く絞られ今朝の冬 せんたくものかたくしぼられけさのふゆ 浮気句会にて。 何もなきことさいわいや懐手 なにもなきことさいわいやふところで 懐手に弥蔵を決め…

ひとり句会:冬

雑踏や十一月の顔上げる ざっとうやじゅういちがつのかおあげる 浮気句会にて。思わぬ高得点でした。 いま東京上空欠けし冬の月 いまとうきょうじょうくうかけしふゆのつき 姪抱え猫を見にゆく一茶の忌 めいかかえねこをみにゆくいっさのき セーターに虫食い…