2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとり句会新年(2008)

手のひらで吐く息つつみ初大師 てのひらではくいきつつみはつだいし 今年はまだお大師さまに詣でてない。

路地裏や焼芋の香につんのめり ろじうらややきいものかにつんのめり

初空やかたちばかりの深呼吸 はつはるやかたちばかりのしんこきゅう 今年の元旦はキリリと寒いよい朝でした。

むかしごと無かったやうに帰り花 むかしごとなかったようにかえりばな あたたかい日が続きます。

初買いにときほぐされし懐手 はつかいにときほぐされしふところで 初買、といえば「三人吉三廊初買」。こいつぁ春から縁起がいいわえ。

鶏頭の赤待ち待ちておとこ来る けいとうのあかまちまちておとこくる あけましておめでとうございます。

触れもせず三年越しは寝酒して ふれもせずさんねんごしはねざけして お正月ですが、ひめはじめもなく平穏に。正確には四年越し。

無花果亭「ひめはじめ」句会

《酔月》 鉢合わせしてまずは御慶と声高に はちあわせしてまずはぎょけいとこわだかに 瑠璃玻璃に似てあぶなげや冬の波 るりはりににてあぶなげやふゆのなみ 《春牛》 くじら喰ふ無沙汰を詫びる口実に くじらくうぶさたをわびるこうじつに 《弦月》 子をあや…