ひとり句会:冬
真夜中のコーヒー苦し冬の雨
まよなかのコーヒーにがしふゆのあめ
眠れないので。
友達と呼ぶあいまいさ時雨くる
ともだちとよぶあいまいさしぐれくる
身のほどを知らぬ恋かも寒椿
みのほどをしらぬこいかもかんつばき
セーターを目を閉じ抜ける暗夜かな
セーターをめをとじぬけるあんやかな
タートルネックは苦手です。
さらば世間鬼と我とは冬眠す
さらばせけんおにとわれとはとうみんす
ねー、それができれば。
緋色の逆修胸にあり冬の鵙
ひいろのぎゃくしゅむねにありふゆのもず
身近な所では、生前にお墓を建てて朱色で名前を入れるのが「逆修」です。
青空に向こう傷あり冬の朝
あおぞらにむこうきずありふゆのあさ
モーニングムーンが粗雑に。
日向ぼこ猫は羽根あるもののよう
ひなたぼこねこはねあるもののよう