ひとり句会:冬

切り出せぬ話は胸に炭熾る
きりだせぬはなしはむねにすみいこる


寒雷や寝て覚めて寝てまだ遠し
かんらいやねてさめてねてまだとおし


ひとたびに死を選ぶものあり寒鴉
ひとたびにしをえらぶものありかんがらす
どうしようもない閉塞感……でも、ホントにダメな時は句なんて詠めない。


枯野ゆくメールの最後(泣)とする
かれのゆくメールのさいご(なく)とする


路地裏の雪の汚れや夕暮れぬ
ろじうらのゆきのよごれやゆうぐれぬ