のどけさや親の尾を咬む子猫かな
のどけさやおやのおをかむこねこかな
かき曇る羽田は閉鎖春嵐
かきくもるはねだはへいさはるあらし
羽田空港の閉鎖がよほど堪えたらしい。
あらそわぬ夜のぶらんこうち笑い
あらそわぬよるのぶらんこうちわらい
春の波航路難きは知れたこと
はるのなみこうろはかたきしれたこと
歳時記を見て見ぬふりや啄木忌
さいじきをみてみぬふりやたくぼくき
兜太先生は「忌日句」を嫌がるよね。
身のうちに熱こもるようエリカ咲く
みのうちにねつこもるようえりかさく
【推敲】身のうちに熱のこもってエリカ咲く
朝礼に爪先立って土筆の子
ちょうれいにつまさきだってつくしのこ