ひとり句会:春

川端のまぶしき緑柳の芽
かわばたのまぶしきみどりやなぎのめ


夜明けより黙ることなし鳥の恋
よあけよりだまることなしとりのこい


すみれ草指さすだけのきみの指


子どもらが手を振るように豆の花
こどもらがてをふるようにまめのはな
ひらひらと。


雲わけて光届いて菜種梅雨
くもわけてひかりとどいてなたねづゆ


春深し不惑に片手かけてみる
はるふかしふわくにかたてかけてみる
もうすぐですよ。


春眠や車窓の海に寄り添いて
しゅんみんやしゃそうのうみによりそいて
江ノ電ですね。