ひとり句会:春
一升瓶のトルソーに似て春惜しむ
いっしょうびんのとるそーににてはるおしむ
キャンティ型のワインの瓶の方が艶かしいけどな。
初花や返事のなきは良しとする
はつはなやへんじのなきはよしとする
春雷に寄り合いの酒鎮まりぬ
しゅんらいによりあいのさけしずまりぬ
散る桜恋にいくつの傷あらん
ちるさくらこいにいくつのきずあらん
きみの言う年甲斐とやらさくさくら
きみのいうよしがいとやらさくさくら
年甲斐なくOVERHEAD春の芝
としがいなくおーばーへっどはるのしば
で、脳震盪。シニア・フットサル・プレイヤーの悲哀。
まっすぐにわれ見つめ泣く目刺かな
まっすぐにわれみつめなくめざしかな
鬼あざみ母はひとりで生きており
おにあざみはははひとりでいきており
訳あって獅子座にうまれ蓬踏む
わけあってししざにうまれよもぎふむ
その訳は誰にも言えない訳だけど。