ひとり句会:冬

おしなべて寝酒となりしヌーヴォかな
おしなべてねざけになりしヌーヴォかな


短日や埠頭の犬の巻き尾かな
たんじつやふとうのいぬのまきおかな


湯気の立つ散歩帰りや犬の尻
ゆげのたつさんぽがえりやいぬのしり


岡惚れも三年目なり酉の市
おかぼれもさんねんめなりとりのいち
思わぬ反響がありビックリ。有難いことです。


ほろほろと爪薄くなる神の留守
ほろほろとつめうすくなるかみのるす


野良猫の土嗅ぐしぐさ霜夜かな
のらねこのづちかぐしぐさしもよかな


寂しきは今日限りかな日記買う
さびしきはきょうかぎりかなにっきかう
「寂しきは今日限り」と、毎日思う。


ノラやノラ知りつつ霜を踏む勿れ
ノラやノラしりつつしもをふむなかれ