ひとり句会:春(2009)

東京に風立つころや蜆買う
とうきょうにかぜたつころやしじみかう
兼題は「東京」。大層ムズカシイ。


鼻紙に包まるる東京花粉症
はなかみにくるまるるとうきょうかふんしょう
ゴメンなさいね、他人事で。


背のびして脇腹かゆし其角の忌
せのびしてわきばらかゆしきかくのき
もうちょっと、何とかしようがあったろう(春牛せんせい寸評)。


東京は遠霞にありし橋渡る
とうきょうはえんかにありしはしわたる
インスタント・シャングリラではあるけれど、東京は夢じゃないんだよ。