ひとり句会:夏
無精卵抱いて飛び込む夏の空
むせいらんだいてとびこむなつのそら
天気予報湧き立つ「きょうも夏日です」
てんきよほうわきたつ「きょうもなつびです」
ふらついて日向の蟻を踏みにけり
ふらついてになたのありをふみにけり
土用波膝から崩れゆくような
どようなみひざからくずれゆくような
愛のない半ズボンから膝がしら
あいのないはんスボンからひざがしら
「大人の男の半ズボン問題」に言及しております。
夏花火いま終わったと息を吐き
なつはなびいまおわったといきをはき
端居する老いたうなじや白白黒
はしいするおいたうなじやしろしろくろ
愛荒れて曝書のように居眠りぬ
あいあれてばくしょのようにいねむりぬ
洗いざらしのシーツに素っ裸で昼寝するとこんな感じ。