ひとり句会:夏

地図にない場所ここらへん夕立てり
ちずにないばしょここらへんゆうだてり


もうすこし好きでいてねと月見草
もうすこしすきでいてねてつきみそう
わたしが言ったんじゃないわよ。


みじか夜やぶつぶつぶつとジャムを煮る
みじかよやぶつぶつぶつとジャムをにる


花火待つ今年の柄や隅田川
はなびまつことしのがらやすみだがわ
やはり多摩川では詠みにくいのよ。


驟雨きてみんな帰ってひとり寝て
しゅううきてみんなかえってひとりねて
さびしい。


「ほら、鮎」と言うその指だけを見つめてる
「ほら、あゆ」というそのゆびだけをみつめてる