ひとり句会:春

菜の花の雨今しずか吾子眠る
なのはなのあめいましずかあこねむる


海棠の花教えられ恋に落ち
かいどうのはなおしえられこいにおち
「海棠」を知ってる男ってだけで惚れちゃうわ。


海苔焼いて白飯に載せうほほほほ
のりやいてしろめしにのせうほほほほ
日本に生まれて良かったね、ニン!


名を訊かれ顔赤らめんいぬふぐり
なをきかれかおあからめんいぬふぐり
……そう言うことだ。


春時雨酔いを半分連れ帰り
はるしぐれよいをはんぶんつれかえり


深酒して言葉を尽くし春惜しむ
ふかざけしてことばをつくしはるおしむ