ひとり句会:夏(2009)

麦酒注ぐ右手左手また右手
ビールつぐみぎてひだりてまたみぎて


カイゼルで泡吹いている麦酒かな
カイゼルであわふいているばくしゅかな


昼寝覚め生きた心地のあやふやさ
ひるねさめいきたここちのあやふやさ
【推敲】昼寝覚めぬ生きた心地のあやふやな


猫避けるほど長々と端居せり
ねこよけるほどながながとはしいせり
邪魔ですね、ゴメンね。


短夜や別れが惜しくなりにけり
みじかよやわかれがおしくなりにけり


枇杷食めば想う男の二、三人
びわはめばおもうおとこのに、さんにん
おとなだもの。