ひとり句会:夏(2009)
春惜しむようにコートを抱いている
はるおしむようにコートをだいている
【推敲】惜しむように春コートを抱いている
去り難いほどだったかな春の雨
さりがたいほどだったかなはるのあめ
煙草に雨じっとしている遅日かな
たばこにあめじっとしているちじつかな
なきものと思う春雷ひとつふたつ
なきものとおもうしゅんらいひとつふたつ
誰かのことを思っての上の3句。
勿忘草薄情な色しておりぬ
わすれなぐさはくじょうないろしておりぬ
「死」は、一番強烈な三行半。
たんぽぽや別れてこちら風ばかり
たんぽぽやわかれてこちらかぜばかり
そんな気がするだけです。