ひとり句会:夏

西日さすさっきからもの言わぬ首
にしびさすさっきからものいわぬくび


鮎ほども身を曲げられて焙られて
あゆほどもみをまげられてあぶられて


糠に茄子うずめて夜はひとりで寝
ぬかになすうずめてよるはひとりでね


(Mの流産を見舞う)
咲くほどに実は二つ三つ花石榴
さくほどにみはふたつみつはなざくろ


夕立や胸乳漲る心地して
ゆうだちやみなぢみなぎるここちして