無花果亭「ひめはじめ」句会
《酔月》
鉢合わせしてまずは御慶と声高に
はちあわせしてまずはぎょけいとこわだかに
瑠璃玻璃に似てあぶなげや冬の波
るりはりににてあぶなげやふゆのなみ
《春牛》
くじら喰ふ無沙汰を詫びる口実に
くじらくうぶさたをわびるこうじつに
《弦月》
子をあやす声に含羞ひめはじめ
こをあやすこえにがんしゅうひめはじめ
《詠月》
湯上がりにこごと言い言いひめはじめ
ゆあがりにこごといいいいひめはじめ
《無果月》
四年越し静かな恋と寝酒して
よねんごししずかなこいとねざけして