立て膝で輪をひとつ吹く端居かな
たてひざでわをひとつふくはしいかな
いっこうに煙草を止めぬひと、飄々と端居して呑気に輪を吹く。


門火焚く生き別れたる我のため
かどびたくいきわかれたるわれのため
誰を迎えるでなく、現世に迷う自分を迎えるために。


溝萩や川面の風の揺れさわぐ
みそはぎやかわものかぜのゆれさわぐ